photo by David Lee
「黒はクロです。真っ白には戻りません。」
「朱に交われば赤くなる」の英語
“He who touches pitch shall be defiled.“
ピッチに触れる者は汚れることになるだろう
- 朱に交われば赤くなる
pitch:石油タールのかす、松脂
defile:汚す
朱に交われば赤くなるとは、赤色系顔料の「朱(しゅ)」に混じれば当然赤くなるように、人というものは付き合う人間関係の良し悪しにより、善にも悪にも影響を受けるという意味です。
「友人・知人はきちんと選べ」
という教訓が含まれています。
英語では、ピッチ(石油タールのかす)に触れると黒く汚れるよと言っており、日本の「朱に交われば赤くなる」という意味を理解してもらうのには問題がありません。
“You can’t touch tar without getting your hands dirty.”
手を汚さずにタールに触れることはできない
ただし、元の由来からの本当の意味についてはネイティブの間でも意見が分かれるところのようです。(元はイタリアなどのことわざとの説も)
そもそも、古い言い方のようで、聞いたことがない人もいるようですね。
まぁ、日本でも「朱に交われば赤くなる」を知らない人もいるでしょうが。
「朱に交われば赤くなる」の他の英語表現
“Who keeps company with the wolf will learn to howl.”
オオカミとよく一緒にいる者は遠吠えを覚えるだろう
⇒朱に交われば赤くなる
howl:遠吠えする、うなる
人は影響を受けやすいもののようです。
たしかに、愚痴や悪口ばかり言っているの友人もだいたい似たようなものですよね。
この法則で言えば、
「自分って運がいい!」をいつも口癖にするような人と友人になりたいものですね。
“If you lie down with dogs, you will get up with fleas.”
犬とともに寝そべれば、ノミとともに起き上がることになるだろう
⇒朱に交われば赤くなる
flea:ノミ
「いつも誰と一緒にいるか」に注意せよ、という教訓なのだそうです。