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「絶対、振ってない。」
「仏の顔も三度」の英語
“Three strikes and you’re out.“
三振したらあなたはアウト
- 仏の顔も三度
仏の顔も三度とは、仏様のように温厚な人でも三度も顔をなでるようなことをすれば腹を立てるという意味です。
失敗や間違いなどを、「三度までは許すが四度目は許さないよ」
みたいに用いられていますよね。
でも、この言葉は「仏の顔も三度撫ずれば腹立つ」の省略形なので、
「二度までは許すが、三度目は怒るよ」
の解釈の方が正しいことになります。
とはいえ本当の由来は、ちょっと違っているようです。
仏様(ブッタ)が存命していた頃、当時の強国、コーサラ国の軍勢がブッタの生まれ故郷である釈迦国に攻め入ろうとしました。ブッタはこれを軍隊の道中の枯れ木の下で座禅をして待ち受けることで、三度、侵攻を阻止をしました。
でも、四度目に軍勢が繰り出された時には、その宿命が避けられないのを悟り、ブッタも抵抗することはありませんでした。
結果、ブッタの生まれ故郷である釈迦国は滅ぼされてしまったのです。
顔をなでられた話はどこにもありませんね。
英語では、野球の「三振」を表す“three strikes”。
アメリカの法律では、 “three strikes law and you are out law”「三振即アウト法」というのがあります。
前科が2回以上あるものが3回目の有罪判決を受けると、即、終身刑になるという法律です。
「仏の顔も三度」の他の英語表現
“To try the patience of a saint.”
聖人の忍耐を試す
⇒仏の顔も三度
「三度」という回数の頻度は関係なく、聖人ような立派な人でも、我慢には限度があることを伝えています。
“You can only go so far.”
あなたが行けるのはその程度まで
⇒仏の顔も三度?
簡単に言えば、
「ほどほどにしておけよ」です。
「仏の顔も三度」のニュアンスとは違う気もしますが、
誰かによって、苦痛・我慢を強いられている人が、相手に対して言うシチュエーションなら、使えないこともないかも。