目次
今回は、7+ENGLISH(七田式英語)を勝手に評価します!
以前に少々辛口に評価した幼児~児童向け英語学習プログラム7+BLINGUAL(七田式バイリンガル)の大人向けコースがこちらです。
念のために、もう一度『七田式』を説明しておくと、公文、学研と並んで、幼児から小学生などの児童教育で有名なのが七田式です。
七田式学習といえば、「右脳学習法」ですが、その七田式のなかで、短期間で日常英会話の習得を目指しているのがセブンプラス・イングリッシュです。
この英語教材のキャッチフレーズは、
「1日わずか20分を60日間。”これ”を聞いて、つぶやくだけで、あなたも英語が話せるようになる!?」
疑い深い私としては、キャッチフレーズの最後が『なる!』ではなくて、『なる!?』と【ハテナ】マークが入っているのが若干気にになります。
なので、今回もやたら高い評判や口コミを当てにすることなく、とにかく自分でこの英語教材を検証してみることにしたのでした…
セブンプラス・イングリッシュの教材内容
教材は、横30センチくらいの段ボールの箱に入っていました。
箱のデザインは、シンプルな白に緑が縁取りされています。
【基本教材】
- 利用マニュアル 1冊
- 英文テキスト集600 1冊
- 600フレーズ完全解説 1冊
- CD×6枚(6ケース・各1枚入り)
【その他特典】
- 追加英会話フレーズ集99(ダウンロード)
- 発音矯正セミナービデオ(ダウンロード)
- 最新英単語1500語(ダウンロード)
- 頻出600フレーズチェックシート 1枚
- 全60日分の音声解説
- 英語上達ニュースレター(週1回)
- オンライン英会話無料レッスン(25分×5回分)
- 365日メールサポート(回数制限なし)
「どんなに英語が苦手な人でも、正しい勉強方法さえ知ってしまえば、たったの60日で東大入試レベルの英語をマスターできる!」
『「お決まりのフレーズ」をそのまま覚えれば簡単に英会話が出来るようになるでしょう」
「60日で東大入試レベル…」と言われてしまうと、ちょっとこれ、大丈夫かな?
というある不安がよぎります。
ただし、後者の「お決まりのフレーズをそのまま覚える…」という点ではまったく同感です。
「英語が喋れる」とは、「歌を覚えているように、英語フレーズを覚えている」ことだからですね。
CDは全部で6枚。
若干、少ないなと思いましたが、1枚当たり50~65分程度で、全部で約6時間と考えれば、まぁまぁのボリュームはあります。
またこのCDは主に、リスニング目的ではなく、あくまでも英語スピーキングの練習用に特化されている特徴がありました。
基本テキストは英語600フレーズを網羅した1冊のみ。
あとはその解説テキストと、利用マニュアル。
これだけ?
そのほかに特典としては、無料でオンライン英会話レッスンが5回分ついています。
無料で利用できるのは嬉しいですが、正直なところ英会話レッスンは、たった5回程度では英会話力上達のための目的としては、”ほぼ役に立たない”とは思います。
では、何のためにあるのかと考えるならば、英会話にまだ慣れていない初心者・初級者の方にとっては、覚えたことをアウトプットとして出すよい機会となります。
そして、実際に自分の覚えた英語フレーズが相手に通じたら、継続して学び続けるための自信・モチベーションとなります。なので購入の際には、積極的に利用したいものです。
セブンプラス・イングリッシュの学習内容
基本テキストはCDと連動していますが、ストーリーのようなものはなく、英語を話すために必要な600フレーズをひたすら覚えるために設計されています。
テキストだけを読むと、
「こんなの簡単すぎる」
と思われる方が多そうです。
また、リスニングに関しても、いままでに英語が好きである程度勉強した覚えがある方なら、こちらも理解するのはかなり簡単に思えるはず。
でも、『話せるか?』というとそれはまた別だと思います。
このCDでは、一度学習したテキストの内容を、日本語、英語、1.5倍速、3倍速と、後日に同じフレーズが繰り返されます。なので、手間なく「歌を覚えるように」英語のまま、頭に染み込ませるように設計されています。
このセブンプラスイングリッシュによれば、テキストの600フレーズの中でも、とくに日常英会話頻出フレーズは、60パターンに分けられるとのことで、簡単ではあるけれども、いままでスラスラとは話せなかった英語が、これで確かに覚えられそうです。
“I don’t want to stand in the rain.”
文法から入ると、このフレーズを「作る」のに3秒程度かかることと思いますが、”音”から入って歌のように覚えてしまえば、1.5秒で話せるようになることでしょう。
また、I don’t want to~のフレーズが頭に入ってしまうので、
“I don’t want to go shopping today.”
などど、動詞を変えれば、簡単に応用も話せることになります。
いいね。
うん、思っていたよりもこの教材、goodでした。
たとえば、誰かからのパーティのお誘いに、
「僕は行けるかどうか、わからないよ」という英語を伝えるのに、
英語を文法から学習してきた人の場合は、
“I am not sure I can come.”
のように、英語特有の否定文から入る自然な英語を話すのは苦手(理解はできるけど)だったりします。
つい、日本語の文法通りの感覚で、
“Maybe, I can go,but maybe I can not go.”
みたいな英語を使いがちなんですよね。
しかも、「行く」を英語に訳して考えようとするので、
“come”ではなくて、”go“を使っちゃう。
それもこれも、日本人はそもそも英語フレーズを聞き慣れていないから。
この教材は、シンプルで簡単だけれども、この600フレーズを口ずさむことができるようになれば、英会話力はかなり上達すると思います。
「お元気ですか?」に、
“How are you?”
ではなくて、
“How is life?”
なんて単純に、覚えていなければ、出てくるはずがありません。
レベル
対象年齢はとくに設けられていないようですが、感覚的には、中学レベルの英語文法と高校生レベル程度の英単語力がある方であれば、より効果的に学習できることでしょう。
英会話の初心者・初級者向けではありまが、初中級者レベルの方でも、リスニングとして簡単でも口からはまだ、なかなかスラスラとは出てこないような英語フレーズを、効率的に学ぶのに十分役立つことと思います。
スピーキング・シャドーウィング・リピーティングなどを行いながら、口語用の”基本型”を覚えてしまうことが上達の近道です。
むやみに英会話学校に通うよりも、このCDの基本フレーズ60と600例文をある程度でも口ずさめるようになる方が、はるかに早く、英会話力は身につくことと思います。
(自分でコツコツと毎日20~30分、”つぶやく必要”はありますが)
辛口・左斜め目線で評価しようとしてたのに、
思ってもみなかったほど、絶賛してしまいました。
費用
送料込みで29,800円(税込)です。
(タイミングによっては期間限定キャンペーンでさらに安くなっている場合もありますので、公式ページをよく確認してみて下さい。)
英会話初心者・初級者の方ならば、毎月1万・2万円程度の費用をかけて頑張って駅前の英会話学校に通うよりも、まずここに出てくる英語フレーズ600を可能な限り「口ずさめる」ようにする方が、おそらく10倍は役に立つし、はるかに安上がりになることでしょう。
返金保証
あり(60日間)
セブンプラス・イングリッシュは開封後でも、購入から60~90日以内に連絡すれば、代金は全額返金となっています。(返送費用は購入者負担)
商品は開封後・使用後であっても問題ありません。
自分の子どものレベルに合う・合わないはどうしても出てきてしまうため、頑張ってはみたけれども、英語が話せなかったという場合の対応があるのは安心かも。
セブンプラス・イングリッシュがおすすめな人
- 基本の英会話力を身につけたい人
- 最短・効率的に英会話力をアップさせたい人
- 駅前の英会話学校・オンライン英会話デビューを検討している人
- 今までとは違うアプローチで英語を学びたい人(受験英語は得意だけれど、英会話は苦手な人)
英語は、世界の人と繋がることのできるコミュニケーションツールです。
バックパッカーとして41か国を旅した私が気が付いたことは、よく発展途上国などで、子どもが私たちに店の商品などを、「売りつけるため」に、スラスラと英語を話していること。
“Hey, Mr.! Where are you going?”
“Not expensive, Come, come, my friend!”
私たちは、もっとリラックスして英語を勉強した方がいいんです。
中学レベルの文法は必要ですが、あとは”音”から学ぶべきです。
セブンプラス・イングリッシュをおすすめしない人
- 音読が嫌いな人
- 毎日コツコツ学習するのが嫌いな人(継続こそ命)
- 各種英語試験(TOIEC・英検など)の英語の点数をあげたい人
- 英語のリーディング力をアップさせたい人(たぶん、簡単すぎます…)
英語を聞いているだけで話せる!なんてことは、まずありません。
英語を話したいなら、必ず、”ぶつぶつ”とアウトプットを繰り返してください。
セブンプラス・イングリッシュの感想&評価まとめ
60日で東大の入試問題も簡単に解ける…
というのは、よくわかりません。
家にこもって、このCDの600フレーズを記憶し、この七田式メソッドの創始者である七田眞氏のような超集中力で、たとえ30日間で英単語2100語を覚えたとしても、(難関大学を目指すのであれば)受験英語としては、まだまだ不十分だとは思います。
ただし、英語力の底力アップのために、文法を論理的に学ぶだけでなく、”音”として体に染み込ませてしまうことは、受験にも有効です。
毎日20~30分は『英会話のアウトプットの時間』と割り切れれば、いい息抜きにもなるし、なによりその後の長い人生の中で、本当に必要な英語力への近道になることでしょう。
このセブンプラス・イングリッシュを特におすすめできる人は、もともと英語が好きな人・またはいつか英語を話せるようになりたいと心から願っている人です。
または、洋画をいつの日か、英語字幕なしでも楽しめるようになりたいと考えている人。
正直なところ、たとえこの英語フレーズ600を全部完璧に覚えたとしても、洋画を字幕なしで楽しめるレベルにはなりません。
でも、ところどころに、会話の内容が分かるようにはなってくるはずです。そこまでくれば、あとは、さらに語彙数を増やしていくのと、スラングのような教科書には出てこないフレーズを、映画などを利用して片っ端から覚えていくだけです。
私の場合は、英会話学校で毎日のようにみっちり学習したつもりでも、洋画がなんとなくわかるレベルになるまでには、約1年を要してしまいました。
やる気のある英会話初心者・初級者の方は、高い英会話学校に通う前に、この600フレーズを”音”として、愚直に覚えてみてはいかがでしょうか。
意外と楽しくて、気に入ってます。
セブンプラス・イングリッシュを公式ページから購入する方法
以下のリンクから公式ページで購入することができます。