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7+BLINGUAL(七田式バイリンガル)を勝手に評価
公文、学研と並んで、幼児から小学生など児童教育で有名なのが七田式。
七田式学習といえば、「右脳学習法」ですが、その七田式のなかで、日常会話で使える英会話学習を目指しているのがセブンプラス・バイリンガルです。
(この教材の大人版が「わずか60日で英語が話せる」がキャッチフレーズの7+English、七田式英語教材)
こちらのキャッチフレーズは「たった35日間でお子さんの口から英語が飛び出す」。
本当かい?
評判、口コミは概ね良いものが多いみたいですが、
35日で英語が喋れるようになるなら、苦労はいりません。
なので、やたら高い評判や口コミを当てにすることなく、今回もとにかく自分でこの英語教材を検証してみることにみることにしたのでした。
セブンプラス・バイリンガルの教材内容
教材は、佐川急便で届きました。
横30センチくらいの段ボールを開封すると、楽しそうなイラストの小箱が入っていました。英語学習といっても、幼児・児童向けだけあって、堅苦しくなさそうな雰囲気です。
【基本教材】
- 使い方マニュアル 1歳
- 英文テキスト集 1冊
- イラスト集 1冊
- CD×14枚(7ケース・各2枚入り)
【その他特典】
- ぬりえ 1冊
- 英語CD×1枚(英語かけ流し用)
- 特別セミナービデオ「賢い子どもが育つ7つの習慣」
- 特別セミナービデオ「流暢な英語を話す子供にするための7つのポイント」
- 全英単語集(要ダウンロード)
- 子どもSkype英会話レッスン(25分×5回分)
- なんでも相談電話チケット
「私があなたの子供をバイリンガルに育てます」
「1日7分で20の英会話フレーズをインプットできる」
思ったよりボリュームは少ないな、というのが第一印象でしたが、各ケースを開けてみると、1ケースあたり各2枚のCDが入っていました。
特典のぬりえは、ただの”おまけ”といった感じです。英語と何か関係があるのかと思ったのですが、ほんとにぬりえでした。
CDのストーリーとリンクしたイラスト集と同じものなので、この世界観を一緒に楽しむための補足本と理解した方がよさそうです。
無料で子どもSkype英会話レッスンが5回もあるのはうれしいですね。1回当たり25分と手ごろな時間設定で、親御さんと一緒に英語ネイティブとお話できるのは子どもにとっていい体験です。
インプットだけの英語学習ではなく、ちゃんとアウトプットの機会があることにより、英語への興味が増すことにもつながりますね。
セブンプラス・バイリンガルの学習内容
いちおう、「世界一周の旅に出る」という設定の中で英会話が繰り広げられますが、特定の人が旅行に出る物語ではないので、空港での英会話・お店で必要な英会話みたいな内容ではありません。
内容は、1日目のDAY1が北米編から始まり、35日目となるDAY35にかけて日本編で終わります。世界のある場面の中で、切り取られた子供たちの会話を通して英語を学んでいくことになります。
自由の女神、ナイアガラの滝、マーライオンなど世界の名所のようなところも紹介もしながら、その中で世界の共通言語である英語への興味を自然と促すようなイメージですね。
3歳児のような、小さい子どもには少々難しく思える単語も結構出てきます。
1日1項目づつ進んでいけば、最短35日で終了することになりますが、子どもが1回読んですぐに覚えられるわけでもないため、これらの英会話を自然に頭に入ってくるまで、35日を一区切りに、基本繰り返し学習用に用いられることになります。
(親が一緒に見てあげられない時は、英語かけ流しCDがあります。)
レベル
対象年齢は【3歳~12歳】となっており、児童向けとなっていますが、
さすがに3歳児ではきついと思います。
なぜなら、まだ日本語ですら理解していない単語を、先に英語で教えあげてもあまり意味があるとは思えないからです。
“rainforest”熱帯雨林、”Spirited Away”千と千尋などなど、よっぽど言語能力が発達している3歳児か、すでにジブリアニメの「千と千尋の神隠し」を見たことのある子どもでないと解説が必要ですよね。
日本語の単語ですらあやふやであったり、そもそも言語の発達にも個人差のある子どもの場合では、日本語だってまだむずかしいものです。
“I like math.” 算数が好き。
と言われても、3歳児だと「算数ってなぁに?」ってなりますよねぇ。
(すでに他で、算数やある程度英語学習をしている子どもなら別かも)
なので、この教材は個人的には早くて4歳、普通は5歳以上の子ども向けだと思います。でも、12歳まで長期でじっくりと勉強するつもりで購入するのなら、別に早くから購入してもいいのかな?
5歳児以上の場合でも、親が一緒に、楽しく、繰り返し一緒に学ぶ時間が取れないような場合も厳しいものがあります
親がもともと英語が苦手で、子どもにだけは英語を習わせようと無理強いする場合にもおすすめできません。
セブンプラス・バイリンガルは、英語・英会話学習の初級向けではありますが、まだABCすらわからない子ども用にと購入すると、少々戸惑う結果になることでしょう。
基本のCDは日本語→英語→スピード英語(3倍速)の順番で流れますが、最低でも親がその英語を子どもに解説できない場合には、子どもの興味も失われてしまう可能性がありそうです。
英語学習は、やはり継続が命。
英語ONLYのかけ流しCDもありますが、あくまでもこれは復習用。始めに親とテキストとCDを楽しく時間を共有した思い出があって、初めて生きてきます。
ほっといても子供が楽に英語を話せるようになっている!
なんてことは、やはりないでしょうね。
費用
送料込みで29,800円(税込)です。
他の何十万もする幼児英語学習教材や、半年・1年と英会話に通うよりはずっと安いですね。どうせ週に1・2回程度英会話学校に(学校まかせで)通ったところで、何にも身につきません。
それよりは毎日親子で、10分程度でも英語タイムをもって教えていく方がどんだけ効果的なことでしょうか。
※また公式ページでは案内されていませんが、公式ページから申し込むと、ちらしが同封されており、体験レビューを書いて送れば、もれなく全員に現金5,000円のキャッシュバックキャンペーンを行っていました。(2016年12/20現在)
さらにその中から3人に1人の良いレビューとして選ばれた人には、さらに5,000円のキャッシュバックが。
子どもと一緒に頑張って、うまくいけば実質19,800円になりますね。期間限定となっているため、いつまであるのか分かりませんが、特典のオンライン英会話と一緒に、すべてをうまく利用しましょう。
返金保証
あり(60日間)
セブンプラス・バイリンガルは開封後でも、購入から60~100日以内に連絡すれば、代金は全額返金となっています。
商品は開封後・使用後であっても問題ありません。
自分の子どものレベルに合う・合わないはどうしても出てきてしまうため、頑張ってはみたけれども、英語が話せなかったという場合の対応があるのは安心かも。
セブンプラス・バイリンガルがおすすめな人
- すでに他で英語を習っている子どもの復習用
- もともと親が英語に興味があり、絵本代わりに英語を教えたい人
- 毎日10分程度子どもと英語の時間を設けられる人
- 長い目(数年単位)で学習を継続できる人
セブンプラス・バイリンガルをおすすめしない人
- まだ日本語が未発達な子ども(国語力がないのに英語を学習しても効果は薄い)
- 自分は英語嫌いだけど、子どもには英語ができるようになって欲しいと考える人
- 子どもと一緒の時間が取れない人(一緒にやらないと難しいので)
- 簡単に英語を話せるようになる方法があると考えている人
英語を簡単に話せるようになる方法なんて絶対にありえません。
他人が『努力』と呼ぶような膨大な時間を、本人が継続することができた後に、はじめて本当の英語力・英会話力が身に付きます。
なので、塾のような強制力のない英語教材の場合には、子供が楽しんで学べる時間を提供できるかどうかがキーになってきます。
セブンプラス・バイリンガルの感想&評価まとめ
聞かせておくだけで、35日で子どもが勝手に英語を話せるようになる!
と期待するのであれば、この教材は【やめた方がいい】でしょう。
私がこのセブンプラス・バイリンガルをおすすめできる人は、もともと英語に興味がある家庭です。さらには子どもが、すでに他の英語教材や英会話教室などで学んだ経験のあるようであればなおよいです。
この英語教材が、良いものになるかどうかは、
『子どもに興味を持たせ続けられるかどうか』の一点にかかっています。
たとえば、少なくとも教材ででてきた英語フレーズ
“I can’t belive it!”
みたいなのを「信じられない!」と日本語で言う代わりに、親が日常で子供に向かって使ってあげるくらいの楽しい感覚が欲しいものです。
そして、楽しく一緒に覚えたことを、特典の無料Skypeレッスンもちゃんと使って、『実際に外国人と英語で話す』という新鮮な体験を、子どもに味あわせてあげようという積極的な姿勢も必要です。
親が「私は英語が苦手なので…」と、せっかく無料の英会話レッスンを使わないようでは、子どもも英会話しようとは思わないことでしょう。
忙しいので、勝手にほったらかしで英語CDを聞かせておきたいのであれば、この教材よりもこちらの英語の歌の方をおすすめします。
また、ABCや、Hi! Hello Thank you など、ほんとうの本当に簡単な英会話を期待して この教材を購入しまっても、敷居は高く、難しく感じられることでしょう。
(そもそもこの教材では、子どもアルファベットから教える学習法を推奨していませんが)
1日7分から取り組むことができる、35日分の冒険ストーリー。
前提としては、親は中学レベル以上の英語文法はぐらいの理解はあって、子どもと一緒に毎日楽しく教えてあげられる時間があること。
基本CD14枚分の総合計時間は、479分(約8時間弱)です。これにEnglish CD(かけ流し・英語only復習用)が45分。その中で網羅されている英語フレーズは、約20×35日=約700フレーズ。
薄いように見えて結構ボリュームはありますので、たった35日で!とは考えず、繰り返し聞くことを前提に、長い目で楽しめるかどうかですね。
セブンプラス・バイリンガルを公式ページから購入する方法
以下のリンクから公式ページで購入することができます。