photo by Patrick Emerson
住めば都の英語
あらゆる鳥にとって、自分の巣が一番美しい
- 住めば都
nest:巣
住めば都とは、どんなに不便な場所でも一度住んで慣れてしまえば、都のように居心地良く感じられてくるものだという意味です。
英語での文は、元々イタリアのことわざを英語にしたもののようですが、なぜか日本では、文の最後を”beautiful“ではなく、“best”を用いて、
“To every bird, his own nest is best.”
として紹介されているのが多くみられました。
こちらのほうは海外の方ではあまり聞かないようで、海外検索サイトから直接探してみてもほとんど見つけられなかったので、誰か最初の翻訳者が「住めば都」の英語訳に近いようにわざと変えたのかもしれませんね。
「住めば都」の他の英語表現
“Home is home be it ever so homely.”
たとえどんなに質素でも、家は家だ
⇒住めば都?
homely:質素な、地味な
“There is no place like home.”
家のような所は他に無い
⇒住めば都?
「我が家に勝るところなし」ですでに一度ご紹介していますが、特に下のフレーズをよく、「住めば都」として紹介されている例が多くあります。
でもこのフレーズは、自分の家というものの暖かさや気楽さ、親近感を込めてしみじみと語るような場面で使われます。
なので全然、
「どんな場所でも、住んでしまえばそこが一番になるよ」
のように、住み慣れることの意義を含んでいません。
これは上の”Home is home be it ever so homely.”の方も同じです。
なので、これは若干ニュアンスが異なるのではないかと思います。
(もちろん、会話の流れによっては使えるでしょうが)
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