photo by Gregory “Slobirdr” Smith
石橋をたたいて渡るの英語
話す前に二回聞け
- 念には念を入れろ
- 転ばぬ先の杖
- 石橋をたたいて渡る
石橋をたたいて渡るとは、堅い石橋でもさらにたたいて安全を確かめてから渡ることから、非常に用心深く物事を行う例えです。
英語では、自分が話す前に相手の話を2回聞いて確認するように、よく考えてからの発言の重要さを促しています。日本の場合は広く「行動」に主眼を置て、その慎重さを求めているように思えますが、英語では「発言すること」に特定して、その重要さを伝えているようにも考えられる点で、少しニュアンスは異なりますね。
また、ナポレオン・ヒルの言葉の中に、この英語のことわざに似た表現を見つけましたので参考までに以下でご紹介します。
“Think twice before you speak, because your words and influence will plant the seed of either success or failure in the mind of another”
話す前に二度考えよ。なぜならあなたの言葉と影響力というものは、もう一つの心において、成功か失敗かのどちらかの種を植えることになるからだ。 -ナポレオン・ヒル-
ここではことわざで用いられる”hear” ではなく、”think“を用いていますが、同様に、発言する前の慎重さを重要視しています。
ナポレオン・ヒルは、著書「思考は現実化する」”Think and Grow Rich”が有名な、成功哲学の祖として第一人者であるアメリカ人です。
ナポレオンヒルさんは、「慎重に物事を行うべし」というよりは、人生前向きに考えて発言することの大切さを説いています。日本風に言うならば言霊(ことだま)が、人生に与える影響のお話になります。
「石橋をたたいて渡る」の他の英語表現
“Look before you leap.”
跳ぶ前に見ろ
⇒石橋をたたいて渡る
「跳ぶ」という行為は、前に出るというイメージから「行動」を表現していると考えれば、日本の表現に近いのはむしろ、こちらの方にも思えます。