photo by Francesca Cappa
「冬来たりなば春遠からじ」の英語
“If Winter comes, can Spring be far behind?”
冬が来れば、春は遠い存在となるだろうか(ならない)
- 冬来たりなば春遠からじ
far behind:かなり遅れる、はるかに遅れる
冬来たりなば春遠からじとは、今は冬のように苦しく大変な状況であったとしても冬の次は春がめぐってくるように、いずれ暖かく幸せがやってくるという例えです。
これは19世紀前半、イギリスの詩人、パーシー・ビッシュ・シェリーの”Ode to the West Wind”/「西風の賦」または「西風に寄せる歌」の末句にある言葉に基づいています。
英語の原文では疑問形で、反語調(修辞疑問)になっていますね。
ode:叙事詩の一種、オード
寒くて厳しい冬も四季のめぐりで言えば、次には春がやってきます。
ちなみに
“The trumpet of a prophecy! O Wind,”
予言のトランペットよ!(西)風よ、
が、
“If Winter comes, can Spring be far behind?”
の前文で、冬のような苦楽に耐え忍ぶ人々を慰めるというよりは、「もう少し頑張れ!」と鼓舞するような詩の内容となっています。