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「辛抱強さ」
それがすべての勝利への秘密
-ヴィクトル・ユーゴ―(フランスの詩人・小説家・政治家)-
perseverance:忍耐、耐久力
「臥薪嘗胆」の英語
「GASHIN SHOUTAN」in Nihongo
“endurance of hardships“
困難に耐えること
- 臥薪嘗胆
endurance:忍耐、耐えること、我慢
hardship:困難
臥薪嘗胆とは、薪の上に寝てみずからの復讐心をあおって頑張ったり、苦い「肝」を毎朝なめてその恥を忘れまいと心に誓うなどのように、なにかの目的のために労苦をみずからに課して努力する意味です。
もとは中国春秋時代の故事で、呉王の夫差(ふさ)と言う人が父の仇である越王の勾践(こうせん)に復讐をするために、毎日、あえて薪の上に寝てその思いを煽り、勾践を破りました。
一方で夫差の奴隷のようになった勾践は、その恥を忘れまいと家に動物の肝をつるし、毎朝その苦い肝をなめることで屈辱を忘れまいとし、最終的には夫差を滅ぼしたというお話です。
英語では、復讐のニュアンスはありません。
「臥薪嘗胆」の他の英語表現
“Enduring unspeakable hardships for the sake of vengeance.”
復讐のために言語に絶する困難を耐え忍ぶこと
⇒臥薪嘗胆
unspeakable:言葉にできない
for the sake of~:~のために
vengeance:復讐、仇討
もう少し「復讐」を強調したい場合は、このように説明的になります。
「忍耐」を表す英語のニュアンスの違い
日本語で「忍耐・我慢」などの英語にはいくつかありますが、それぞれのニュアンスの違いは以下のようになります。
patience⇒精神的な忍耐。ストレスなど心的な忍耐力。
endurance⇒肉体的な忍耐。疲労を抱える忍耐力。
perseverance⇒努力や根性を伴う忍耐。一歩一歩頑張る忍耐力。
なので、「臥薪嘗胆」をもっと広い意味で一致させるためには、
“Endurance and perseverance of hardships for the vengeance.”
と言ってもよさそうですね。