photo by Matt Cunningham
不要なものと一緒に大事なものまで捨てるなの英語
“Don’t throw out the baby with the bath water.”
風呂の湯と一緒に赤子を捨てるな
- 角を矯めて牛を殺す
- 不要なものと一緒に大事なものまで捨てるな
不要なものと一緒に大事なものまで捨てるなとは、何か悪いものを取り除く際には、一緒にくっついている良いものまで間違って捨ててしまうかもしれないので、気を付けるべきだという戒めの意味です。
これは西洋特有の表現で、元はドイツのことわざに由来しているようです。
日本ではあまりおなじみではないので、「赤子を投げ捨てる」という奇抜さにかなり違和感を覚える人もいそうですね。
昔の西洋では風呂に入るためのお湯には、まず家の主から使っていき、同じお湯を次に男性、女性、子供、そして最後に赤ん坊という順番があったそうです。
その頃にはお湯は垢やゴミなどで真っ黒であったので、「汚い水とともに間違って赤子も捨てるなよ」、という冗談にも似た言葉がこのことわざの由来とする説があるようでした。
今の我々の感覚からすれば、赤子に対する風呂などは、衛生的に考えて一番風呂であるべきでないかという気がしますので、当時はずいぶんと価値観も違っていたものだと驚かされます。
「不要なものと一緒に大事なものまで捨てるな」の他の英語表現
“Don’t empty the baby out with the bath water.”
お湯と一緒に赤子を放り出すな
⇒不要なものと一緒に大事なものまで捨てるな
empy out:(中のものを)放り出す