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「本当の勝利とは自分(の目標)に勝つこと」
「勝って兜の緒を締めよ」の英語
「KATTE KABUTONO OWOSHIMEYO」in Nihongo/japanese
“Don’t halloo/whistle until you are out of the wood .“
森を出るまでは歓喜の叫びをあげるな
- 勝って兜の緒を締めよ
halloo:歓喜の叫び、「おおい」(という呼びかけの声)
whistle:口笛を吹く
the wood:森(forestよりは小さい)
out of the wood:危険を脱する
勝って兜の緒を締めよとは、戦いに勝って兜を脱いだときにこそ敵に襲われるかもしれないので、成功して油断している時こそ一段と心を引き締めるべきだ、という戒めの意味です。
戦国時代の武将、北条氏綱(うじつな)の遺言の言葉としても知られています。
なお、「緒(お)」とは兜についているひものことです。これをヘルメットと同じようにあごの下でしばって固定することにより、兜を頭に密着させていました。
英語では、森を出るまでは安心するなと言う戒めの言葉です。かつて森は山賊などの略奪者がいて、旅人にとっては安心できる場所ではありませんでした。
「勝って兜の緒を締めよ」の他の英語表現
“Tighten your helmet strings in the hour of victory.”
勝利の時間にはヘルメットのひもを締めよ
⇒勝って兜の緒を締めよ
tighten:しっかりと締める、厳しくする
string:糸、ひも
日露戦争の英雄、東郷平八郎が”連合艦隊解散の辞”で読み上げた訓示の結びの言葉、
「古人曰く勝て兜の緒を締めよと」
の英訳です。アメリカ合衆国第26代大統領のセオドア・ルーズベルトが感銘し、当時の軍隊にこの訓示を推薦しました。
“Don’t let your guard down even after a victory.”
勝利の後でさえもガードを落とすな
⇒勝って兜の緒を締めよ