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われわれはどんなに長く生きようとも
決して若い芽のように感じることを止めてはならない
sprout:新芽、芽
初心忘るべからずの英語
“Don’t forget your original intention.”
最初の目的を忘れるな
- 初心忘るべからず
intention:意図、目的、意志
初心忘るべからずとは、学び始めた頃の謙虚な気持ちを忘れないようにという、戒めのことわざです。
もとは室町時代に能を大成した世阿弥の「花鏡」という伝書にある言葉ですが、本来の意味では人間には三つの初心を忘れるべきではないと言っています。
その三つとは「是非の初心」「時々の初心」「老後の初心」。
「是非の初心」とは、上手くいったときと上手くいかなかったときもの。習いたての頃は、そもそも出来ないことが多いので、一生懸命うまくいくように努力するもの。その頃の熱意を忘れるべきでないという意味です。
そして「時々の初心」とは、人生における成熟期におけるもの。何事もある程度の年月を費やせば、それなりのものにはなり少々手を抜いてもはたから見れば、上手にも見えるもの。その結果、熱意を忘れてしまうとそれ以上の成長は見込めません。
最後の「老後の初心」とは、人生においての円熟におけるものです。その頃にはもう”達人”と呼べる域に達している人でも、おごる気持ちを戒めるべきだということ。自らを完成していると思う人からは、熱意は失われがちです。
「初心忘るべからず」の他の英語表現
“Don’t forget your first resolution. “
最初の決意を忘れるな
⇒初心忘るべからず
resolution:決意
“Try never to lose your initial enthusiasm.”
始めの情熱を決して忘れないようにせよ
⇒初心忘るべからず
initial:初めの、最初の
enthusiasm:熱中、熱意