photo by Carole Raddato
ルビコン川にかかるローマの橋
【サヴィニャーノ・スル・ルビコーネ、イタリア】
「清水の舞台から飛び降りる」の英語
「KIYOMIZUNOBUTAKARA TOBIORIRU」in Nihongo/japanese
“To cross/pass the Rubicon.“
ルビコン川を渡る
- 清水の舞台から飛び降りる
清水の舞台から飛び降りるとは、京都の清水寺(きよみずでら)にある崖の上の「舞台」から飛び降りるように、一か八かの決死の覚悟で何かを行うことを意味しています。
江戸時代の清水寺では、「命がけで飛び降りれば願い事がかなう」という民間信仰があって、ここからこのことわざができたわけですね。
清水の舞台の高さはビルの4階に相当するそうですが、江戸時代にはなんと234人が飛び降りた記録があるんだそうです。生存率は85%。
当時は下に木々や柔らかい土があったせいで、意外と助かる人も多かったとか。
英語のほうは、「ブルータス、お前もか?」のセリフで知られる古代ローマの英雄、ユリウス・カエサルのセリフです。
時は紀元前49年。
“The die is cast.”「賽(さい)はなげられた」といいながら、元老院という当時の国家の中枢に対する反逆行為に出たカエサルは、軍隊を率いて北イタリアにあるルビコン川を越えたことによって、もう後には引けない人生の賭けに出たのでした。
ルビコン川は小さな川ですが、歴史上で非常に大きな意味を持つために有名になりました。
die:サイコロ、賽 (複数形がdice)
「清水の舞台から飛び降りる」の他の英語表現
“Jumping off the cliff.”
崖に飛び込む
⇒清水の舞台から飛び降りる
cliff:崖、絶壁
崖から飛び降りるイメージは同じです。
“Going over Niagara Falls in a barrel.”
樽でナイアガラの滝を越える
⇒清水の舞台から飛び降りる
go over:渡る、越える
この表現には勇気のある冒険心だけでなく、無茶な行為をバカにするニュアンスもあります。