photo by Matthias Ripp
「お前の結婚線よこせ!」
「無い袖は振れぬ」の英語
“A man cannot give what he hasn’t got.“
人はすでに持っていない物を与えることは出来ない
- 無い袖は振れぬ
man:(男女の区別なく)人、人間
無い袖は振れぬとは、袖の無い着物はどうやっても袖を振ることができないことから、持ってないものはどうすることも出来ないという意味です。
江戸時代では、着物の袂にお金を入れて持ち運びしていました。袂とは、和服の袖つけから下の袋のように垂れている部分です。
なので、「無い袖」とは具体的にはお金を現しています。
「お金貸してくれ!」
などのような、金銭的な依頼に対抗して用いるのが本来の正しい使い方ですね。
英語では”what he hasn’t got”「すでに持っていない物」と言っていて、金銭的なものに限定されてはいません。
“You can’t give what you don’t have.”
も同じ意味となります。
「無い袖は振れぬ」の他の英語表現
“Nothing comes from nothing.”
無から出てくるものは無である
⇒無い袖は振れぬ
たしかに、”無“から「有」は生み出せません。
“You can’t get blood out of a stone.”
石から血を得ることは出来ない
⇒無い袖は振れぬ
“血”は人間にとって重要なもの。
でも、なんだかちょっと怖いですね。